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ホリプーの描く女の子は可愛い?

こんにちは。マンガ家のホリプーです。

このnoteのタイトルにある「ホリプーの描く女の子は可愛い」は、たいっっっへんありがたいことに、TwitterやInstagramなどで絵の感想としていただける、あたたかいお言葉です。

しかし、このお言葉を頂いたとき、2つの感情に僕は襲われています。

「嬉しい!!!!!」

「え、まじか…」(困惑…)

いやほんと、ほんとうに嬉しいんですけど、自分でも驚いてるんですよ
だって、女の子描くの苦手だったんだもの。


「#本日のガール」は練習のために作った

僕は、「#本日のガール」というハッシュタグでSNS上に女の子のイラストをアップしています。これを始めたのは2017年の6月くらい。気づけば2年も経ちました。もともと毎日女の子描きたいと思って作ったハッシュタグなんです。

始めた理由は2つあります。

①なんだかとっても女の子が描きたくなった
②だけど女の子を描くのが苦手だから練習したかった


女の子が苦手だったというのは実は、

「おっさんを描くほうが得意だった」ということの裏返しなんです。
というか、実質おっさんしか描いていない時期があったんです。

▲たしか秩父で会ったおじさんのスケッチ

▲クリスマスは毎年ヒゲおやじを描く

スケッチブックはこういうおじさんだらけ。
というのも中学、高校の授業中に先生の似顔絵を描くのが好きだったんです。シワやヒゲが多いおじいちゃん先生が多かった。笑

そして「授業中に描く」ということは、「アイツ、女の絵描いてんぞ」と思われるリスクと隣り合わせだったのです。余計に人前で女の子は描かないようにしていました。

恥ずかしかったんです。
当時はね…思春期だったんだよ…


では当時、女の子の絵の腕前はどうだったんでしょう。
ご覧ください。

ホリプーの描く女の子は可愛いですか?

可愛くないでしょ?
可愛く描けなかったんだよ。
この絵は途中で断念してますね。
今と描きたい角度が変わってないところが、ああ、ホリプーだな。。。って感じですが。笑

おそらく原因は、僕の絵のルーツが井上雄彦先生にあるから。
スラムダンクのハルコさんって正直「あーーーー可愛い〜〜〜!」って感じの絵柄ではないじゃないですか。男性の絵が井上先生ルーツだから、女性を横に描こうと思うと絵柄を揃えるためにハルコさん的になっていく。

▲中学時代お絵かき掲示板で描いたハルコさん。やけに首がしっかりしている。


恥が消えたので模写しまくる

しかし、不思議なもので、思春期を終えると女の子を描くことになんの恥ずかしさも抱かなくなりました。もはや「女の子しか描きたくない」というところまでクラスチェンジするのです。これは発見ですよ奥様。

このままではいかんなあ、と思い、あらゆる可愛い女の子キャラクターの模写を始めます。

▲ほむほむ(まどかマギカ)

▲針目縫(キルラキル)

ここで大きな発見をします。

・男性と女性は骨格が違う
考えてみれば当たり前なんだけど、描いてこなかったせいでそれに気がつかなかった。だからなんかゴツくなってたんだね。
・可愛い女の子の所作は「肩」に宿る
肩が喋るかのごとく肩に語らす。可愛い顔を描こうとするよりも、肩の角度や上がり方を意識すると可愛さが倍増するんです。あの窪之内英策さんも同じことをおっしゃっております。
・髪の毛は可愛さを左右する
長かった髪をバッサリ切ったとき、髪をゴムで束ねたとき、おろしたとき、パーマをかけたとき…
思い返せば髪を通じてキュンとするポイントは無数にあるのです。キューティクルのつけ方やシルエットが美しく見える髪型で可愛さは変化するのです。
・可愛い子を描きたいと思って描く
気持ち悪いんだけど、これが一番大事でした。自分の好みの女の子とか、可愛い女の子の仕草とか、ファッションを街に出た時に覚えておく。それを紙に描き写す。思春期を過ぎたというのにまるで思春期のようです。


それを意識して書き直すと…

なんか…ちょっとだけ…進化したのです…


数をこなす。人に見せる。

少し描けるようになると、人に見せたくなるのは絵描きの性。
#本日のガール というハッシュタグを作り、インスタグラムに投稿することを決めました。

SNSという場を選んだのは習慣づけをしたかったのと、何よりも自分が描く女の子って可愛いと思ってもらえるんだろうか?という自信がなかったから。


初期に投稿したのはこんな感じのパステリーな絵。試行錯誤をしながら、可愛く描く努力をしていきます。

▲この頃はまつげを可愛く描こうとしていた。川口春奈さんがモデル。

▲初期で一番女性からの評判がよかった絵。小松菜奈さんがモデル。


絵柄を試行錯誤しながら、とにかくほぼ毎日描き続けました。色々混ざってて、全部じゃないし、時系列順ではないですが、並べると結構あります。


そうしてこうして、今の絵柄にたどり着いたのです。

色の塗り方も変え、こんな絵柄に落ち着いています。

最近では、自分でも可愛く描けたな、という時があるので、ようやく、タイトルの「ホリプーの描く女の子は可愛い」というお褒めのお言葉を素直に受け取れるようになってきました。

みなさま、いつもご意見ご感想ありがとうございます!!


国民的ヒロインガールを作りたい

これからも可愛い女性を描き続けたいと思っていますが、
佐渡島さんにマンガを持ち込んだ時に言われた一言が、ずっと心に残っています。

「可愛いんだけど、見た目が可愛いだけ。」

ぐさっときました。
確かに、顔立ちが個性的でも、可愛い人はたくさんいる。むしろ僕はストライクゾーンが広過ぎて「可愛くない」の方がよくわからん、とすら感じました。

可愛いとは何か?
もっと広く捉えなければいけないと思いました。顔が可愛い、スタイルがいい、おしゃれ。それだけを「可愛い女の子」と捉えているとするならば、なんと視野の狭いことか。
深く反省しました。

可愛さとは、見た目の可愛さだけではないはず。性格、仕草や態度、あらゆる視点で可愛さは表れる。
マンガを通じて多面的な「可愛い子」を描きたいと思っています。

いつか、浅倉南を超える、国民的なヒロインを作りたいなあ。

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サポートして頂いたらいい絵が描けそうな予感…

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ホリプー

マンガ家/アイスのデザイナー。絵柄のわりにくまみたいな男です。|マンガ:『マチネの終わりに』(原作:平野啓一郎氏)11月出版予定!| デザイン:「ガツン、とみかん」「ソフ」など。|noteでは、マンガのウラ側、つくり続ける人のための実験や考え方を発信します。

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