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未練がましい男の夢は、クレイジーだ。

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現在進めている「クレイジー で行こう!」の参考になるから、と編集の佐渡島さんに勧められて見た映画。

『パッドマン』
なんと、男性でありながら、女性用ナプキンの開発に人生を費やした男の物語。
インドでは奥さんが生理の時に5日間家の外に出て、男性とは接触しない。生理は「女性の秘め事」として扱われている。その際に不潔なガーゼで血の処理をしてしまうため、主人公のラクシュミは妻を心配し、高価なナプキンを安価に製造することを思いつくのだが……

僕がこれから取り組むクレイジー で行こう!は、貧乏な母を救おうとしていた加藤崇さんが、大手銀行就職前に母を亡くした悲しみから、世界中の母親を救うためにアメリカで起業。水道料金を下げるために奔走する物語だ。

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クレイジーで行こう!マンガ化についてはのちに詳しくご紹介します。

僕自身も、漫画家になったのには母の死が大きく関係していて、女性をきっかけに人生が大きく動き出すクレイジーで行こう!とパッドマンはとても興味深い物語だ。

主人公ラクシュミは「奥さん超大好き」

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周りに反対されても、狂っていると揶揄されても彼の中には「妻に清潔なナプキン」を使ってもらうことしかない。まさに「クレイジー 」な男。全世界の女性にナプキンを届けるという目的のちにうまれるのも、直接的なやり方で奥さんを幸せにできなかったことから派生している。

しかし、愚直すぎる男ラクシュミに物語冒頭、僕が抱いた印象は知的で落ち着いていて、思いやり深い愛妻家だった。

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自転車に妻の座れる椅子を用意する所作は男の目から見てもイカしている。ジローラモですら嫉妬するレベルでいい男である。

物語終盤まで見れば、彼が「妻のためになんでもする」というキャラを序盤で描いたものだと分かるのだが、中盤でのナプキンに対しての異様なこだわりは、見ているこちらですら「コイツ狂ってんな」と思わせるレベルだ。もうナプキン開発が楽しいだけなのでは?と思わされる。

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おそらく男には、身近な女性の力になりたいいうことに加えて、
カタルシスが心の中にあるのだろうと思う。
でなければ、パッドマンでは妻を助けられず村を追い出された瞬間に夢は断たれていてもおかしくない。おそらく、解のない答えというのは、男の探究心をくすぐる。まさに冒険。まさにロマン。自分の手で助けること。解を見つけること。そこに男のカタルシスがある。女性を助けるという愚直さと、ロマンを追い求める男の背中にグッとくる。

拙い言葉だからこそ、胸に響く

彼の開発したナプキンが世界に知られるようになると、国連からニューヨークでのプレゼン依頼がきた。だが、ラクシュミは英語があまり得意ではない。
「リングリッシュ」という彼特有の拙い英語で、「お金ではなく女性のためである」という思いを伝えてくる。拙いからこそ、芯をつく。ど真ん中の思いのみが選ばれ、心に響く。

このプレゼンには、泣いてしまった。

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さらに、ラクシュミのナプキンの最初の使用者であり、のちのビジネスパートナーパリーのラクシュミとの間に芽生えた愛情も切なさがあった。

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彼のナプキンが世界に届くきっかけになった人であり、彼女は最後のプレゼン時点ではなくてはならない人。そして、ラクシュミの開発したナプキン「パリー」のネーミングの元となった女性。インドの美人像はよくわからないけど、モデル級の美人でめちゃくちゃ魅力的。

見ている側としては、奥さんに捨てられた後にパリーを選んでもラクシュミを責めたりしない。そういうハッピーエンドもあるんだと思えた。そのくらいふたりはベストパートナーだ。

しかし妻からの電話でラクシュミの天秤が奥さん側へ振り戻されていく様は、まさにラクシュミの人物としての格を思い知る瞬間だった。

奥さんが戻ってきたことで、ラクシュミのことを「狂っている」「殺すべき」と言っていた村の人たちすら許してしまう。彼の人格にそれこそまたしても視聴者としては「ラクシュミ狂ってんな」とすら感じてしまうのだけれど、ここぞという決断にこそ、キャラクターの主義が現れるものなのだと思う。本当に良くも悪くも彼は、妻にしか興味がない。

それをパリーもわかっているから止めない。本当に相手を思いやったとき、自分がどんなにその人の役に立てたとしても、どうしても介入できない領域も同時にものもわかってしまう。その辛さが伝わってきた。彼女にこそ幸せになって欲しいと切に思う。


女性を救うため一心不乱な男

例外なく、とにかく「クレイジー」なんだと思った。

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今度からマンガを描く予定のクレイジーで行こう!の加藤さんも世界中の母親を救うために水道インフラの問題をAIで発見するという会社を作っている。

パッドマンと同じく、女性の幸せが行動理念にある人。どんなふうに漫画として描いてくべきか、パッドマンはとてもヒントになる映画だった。
2回目はもう少し細かいところまで分析的にみようと思います。

漫画クレイジーで行こう!については今後随時情報をお伝えしていきます!!

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